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大学関係者と企業

ASEANシンポジウムレポート2018

ASEAN × 日本をテーマとした産学連携の取り組みを紹介します。

例年、ASEAN CAREER FAIR (以下、ACF)の前夜祭として開催される「シンポジウム・レセプションパーティー」。
本記事では、ASEAN大学×日本企業の交流・意見交換の場を実現し、双方にとって有意義な機会を提供することを目的としている本イベントについて紹介していきます。
グローバル化の加速に伴って、ASEAN域内でのビジネスに注力している企業様も非常に多いご時世ですが、ASEANの大学・人財についてはまだまだ知らないことが多いという方!まさに今ASEAN人財を組織に巻き込んでいこうとする過程にある企業様! ASEAN × 日本をテーマとした産学連携の取り組みを少し覗いて見ませんか?

1.「シンポジウム・レセプションパーティー」とは?

ASEANトップ大学と企業が直接繋がり、ネットワーク構築をしていただくことを目的としたイベントです。 今年は、シンガポール国立大学(National University of Singapore)にて開催しました。2013年ASEAN CAREER FAIR with JAPAN(注1)開催当時から毎年行っており、今年で6回目を終えました。毎年、ASEAN CARRER FAIRの前夜祭として、キャリアフェア前日の金曜日に行います。

(注1)
日本企業とASEANの人財・大学を結びつけるプロジェクト。2013年より大阪大学との産学協同プロジェクトとしてスタートし、今年で6回目の開催となりました。ASEANトップ大学とグローバル促進を目指した日本企業がシンガポールに集まる、「海外合同採用型イベント」です。当日は、企業ブースの他、面接エリアが含まれています。以下、ACFと省略します。

企業さんが講演を聞いている

今回は、シンガポール国立大学の他、3大学の大学関係者をお招きしました!
シンガポールマネージメント大学(Singapore Management University)。
リーダーや起業家を輩出することを目的に、シンガポール政府が出資し、2000年に設立された大学です。

バンドゥン工科大学(Institut Teknologi Bandung)。
インドネシアにおける最も優れた理工系大学と言われるうちの1大学です。

マレーシア国民大学(Universiti Kebangsaan Malaysia)。
マレーシア大学ランキング6位(注2)に位置する、国立総合大学です。また、保健医療や科学技術、マレー歴史や文化などの研究が進んでいます。      
(注2) Top Universities in Malaysia参考

イベント概要
・15時〜18時:シンポジウム(大学と企業の双方が主役で、それぞれの考えや、意見を交わす場)
・18時〜20時:レセプションパーティ(立食形式で、大学と企業がお互いの交流を深める場)

2.【シンポジウム】イベントいざ開催!

シンポジウムは4部構成で行われました。 まずは大阪大学、大阪大学国際公共政策研究科の佐藤教授よりご挨拶。

佐藤先生

次に、シンガポール国立大学ヘンドリック教授&シェフィールド大学ハラルド教授のご講演。
「2大学のJapanese Studiesが複数年かけて取り組んできたリサーチ」の発表でした。 日本企業が外国籍人財を組織に迎い入れることによって起きるインパクトを、何が起きているのか抑えた上で、いいところ、もっと改善できることを様々な面から分析し、その結果を発表。そこで提供された情報は、アジアのみならず、欧米圏をもカバーした内容だったため、大変好評でした!

ヘンドリック

そして、大阪大学研究員小原教授のご講演。
東南アジア中のTOP大学から選考を通過し、シンガポールに集まった求職者たちが、ACFでどういう考えや思考性を持って企業選びをするのか、企業と会った際にどのような印象を受けているのか、またそれは何故なのかというリサーチの結果発表でした。 翌日にあるACFを含めた「実際の採用活動において役に立つTips」が満載であり、参加者にも好評でした!

小原先生

最後に、ACFに継続出展頂いている企業、AGC ASIA PACIFIC Pte. Ltd戸張様よりご講演。
複数年かけてAGCが取り組んで来た「東南アジアの採用活動」は、実際に何を狙って、何を行い、どういう結果になっているのか、そして今後どのように進めて行きたいか等、本音で話していただきました。
参加企業側においては、自分たちの活動のヒントをたくさん掴み取り、持ち帰る。
大学関係者側においては、日本企業が何を考えどのように検討を進め採用活動を行なっているのかを、理解すること。参加企業側、大学側、双方とも満足したようでした。

AGC

3.【企業様の声】シンポジウムいかがでしたか?

「初参加でしたが、海外大学教授によるセッションが、とても良かった」

「大阪大学の研究結果を元に、採用活動の際の人事の服装や見た目の部分について
学生がどう感じるのか知ることができた」

「ACF参加企業の生の声が聞けて嬉しい!」

「実際にACF参加している他企業の話が聞けて参考になった!」

4.【レセプションパーティー】18時!!
そろそろ、お腹が空いてきたところで立食に移りましょう!

気軽に、ご飯を食べながら大学関係者と企業さんとのコミュニケーションが生まれました。
シンポジウムでは、少し固め、こちらでは少し緩めです。(笑)
残念ながら、お酒はありませんが。 話が盛り上がり「今度大学訪問させてください!」と大学と繋がっている企業さんもいました!

  • 企業と大学 企業さんと大学が気軽にお話をしました
  • 大学と大学関係者 ASEAN各国の大学関係者が集まりました
  • 名刺交換 軽食を取りながら、交流しました

笑顔の場、交流の場、そして「日本企業のダイバーシティー」+「ASEAN大学の人財創出」に向けて、
次への一歩が踏み出せるそんな「架け橋」となるよう、私たちも運営者としてさらに努力して参ります!

katosuzuki

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